Jemma Pixie Hixon 広場恐怖症の女性シンガー、デビュー！

シャンテール

広場恐怖症で3年間引きこもりの女性シンガー、Jemma Pixie Hixon（ジェマ・ピクシー・ヒクソン）が自宅に作られたスタジオでレコーディングし、7月18日に1stシングル「Never Let Go」で正式にシンガーとしてデビューを果たしました。

広場恐怖症というものを初めて耳にしたのでwikiで調べてみると、「『もし何か (不安発作) が起きたら…』と恐れ、また、そこに人だかりのできることを恐れる恐怖症。従って広場に限らず、旅行や家の外に出ること・群集・不安発作時に避難できない場所などが、恐怖の対象になる。　」とのこと。

パニック障害とも似た精神障害らしい。
実は知り合いに現実に今パニック障害と戦っている友人がいるので、なかなか治療の難しい病気だというのは分かる。

ジェマ・ピクシー・ヒクソン(Jemma Pixie Hixon)は、1991年2月6日生まれ、イギリス出身南西部に位置するウスターシャー州、マルヴァーン出身の現在21歳。

彼女がまだ6歳の時にパニック障害を引き起こしたのがきっかけで、同時にこの広場恐怖症にもかかってしまったらしい。
彼女の場合、外に出ると呼吸ができなくなり胸が苦しくなるようで、未だに外に出ることができず、専門家による治療もまだ功を奏してはいない。

16歳の時に高校を退学してからはほとんど外に出れなくなってしまい、ここ3年間は自宅から一歩も出ていないとか。

病気のために外へ出られなくなってしまった彼女だが、シンガーになるという夢は諦めた訳ではなく自分の部屋に機材を持ち込んで自室をレコーディングスタジオへと変えてしまった。ここから彼女の音楽活動が始まった。そうして自宅で録音した動画はYouTube上にアップされ、世界中の人へと知られることになっていった。

1st Single "Never Let Go"の紹介動画

Cheryl Cole "Call My Name"のカヴァー

Nicki Minaj "Super Bass"のカヴァー

Katy Perry "Thinking Of You"のカヴァー

Eminem ft Rihanna "Love The Way You Lie"のカヴァー

透き通った綺麗な歌声と、3年間引きこもっているとは思えないほど意外と健康的で端正な顔立ちとルックスに世界中の音楽ファンが魅了された。

最近特に、YouTubeのような動画サイトが増え、簡単にネット上に自分の曲をアップロードし見てもらえる機会も増えました。これまでにも、有名なところでいえばジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)やケイティ・ペリー(Katy Perry)など、YouTube等の動画サイトがきっかけでデビューしたり、有名になっていったアーティストは多い。

そんな中で、自宅から出ずして（出ないのではなく、病気で出れないんですが...）デビューまで決まってしまったシンガーは世界広しといえど彼女ぐらいでしょう。

近年、特に若い人を中心にうつ病に代表されるような精神疾患になってしまい、外へ出たり、人とコミュニケーションをすることが困難になってしまった人が多い現代。
そんな時代にあって、同じような精神障害に苦しむ彼女がこうしてシンガーとしてデビューを果たし夢への一歩を踏み出したことは、世界中の同じような病気で苦しむ人にとって一筋の光、希望ともなっていくのではないでしょうか。

＜参照元＞
・ROCKET NEWS 24
・HEAVEN
・MailOnline

＜Jemma Pixie Hixon 公式サイト＞
・Official Site
・Official Blog (tumblr)
・YouTube
・Facebook
・MySpace
・Twitter