「神童ロック・ヴァイオリニスト」
わずか6歳にしてホノルル交響楽団と競演したという、“神童”ヴァイオリニスト、ルチア・ミカレリィ。
ヒップホップ・ヴァイオリニストと呼ばれるMiri Ben-Ariと対比させて、ロック・ヴァイオリニストなどと言ってみましたが、
彼女は、プログレバンドのジェスロ・タル(Jethro Tull)と競演し、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「カシミール(Kashmir)」をエレキ・ギターを弾くかの如く、激しくかっこよくヴァイオリンを掻き鳴らすような人。
ともすれば、その辺のギタリストよりもカッコ良いぐらいもの凄い演奏です。
そういったロック系の音楽を演奏していることもあって、純粋なクラシック・ファンは少しガッカリすることかもしれません。
ただ、フィギュア・スケーター、浅田 舞の2006シーズンで使用されていた「Oblivion」や「Samarkand」などクラシック系の音楽も、もちろん演奏しています。
純粋なクラシック・ファンな方が彼女のことをどう思うか分かりませんが、僕は「Kashmir」のようにロックなど普通のヴァイオリニストなら弾かないような音楽にも挑戦している彼女を評価したいです。
それに、ただクラシック系の音楽しかやっていない視野の狭い人、と言ったら失礼かもしれませんが、彼女のようにいろんな音楽に挑戦している幅広い視野を持っている人の方が、大成すると思うのです。
彼女は、ロック系の音楽をヴァイオリンで弾くという誰もやったことのないことをし、自分の力で自らの道を切り拓いている。
そういう開拓精神「フロンティア・スピリッツ」のある人というのは、どの業界においても成功しているのではないでしょうか。
ともあれ、彼女の曲を一度聴いてみて下さい。
あなたの音世界も広がるかもしれません。

Music from a Farther Room
Lucia Micarelli
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